非常に短いサイクルで躁とうつを繰り返すラピッドサイクラー

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  3. 非常に短いサイクルで躁とうつを繰り返すラピッドサイクラー(双極性感情障害)

【ご病名】双極性感情障害(20代 女性)

経緯

仕事のプレッシャーから不眠症や食欲低下などの症状が現れ、職場の先輩に勧められてメンタルクリニックを受診した。当初は「適応障害」と診断され、すぐに休職し、その後退職に至った。3年ほど通院していなかった期間があり、体調は一度回復したかと思われたが、新しい仕事を始めた途端に再び精神症状が悪化した。それ以降、継続的に精神科を受診していた。なかなか思うように仕事ができず、障害年金を請求しようと考えた。

結果

事後重症で障害厚生年金2級決定

ラピッドサイクラーと呼ばれる急速交代型の「双極性障害」であり、その波に翻弄され、大変疲弊しているとのことでした。気持ちが落ち込んだ時期と昂揚した時期にそれぞれどのような症状があり、日常生活にどんな不自由があったのかを申立書にしっかりと記載しました。認定日時点では病院にかかっていなかったため、最新の症状の診断書をもって事後重症請求を行い、障害厚生年金で障害等級2級が決定しました。

ポイント

双極性障害にはⅠ型とⅡ型がありますが、特にラピッドサイクラーと呼ばれる急速交代型の場合、その期間がどのくらいで変動するのか、また、その変動の波がどのように日常生活に影響を与えるのかなどを申立書に記載するとよいでしょう。