【20歳の誕生日を待って請求(自閉スペクトラム症)】

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精神的なご病気『知的障害・発達障害』

【20歳の誕生日を待って請求】

◆ご病名 軽度知的障害(自閉スペクトラム症)20代女性

3歳児健診の頃、知的障害を伴う自閉症と診断を受けたが、小学校は教師や周りの協力もあり普通学級で通学。中学校からは特別支援学級で高等養護学校へ進学。15歳までは、定期的に児童精神科を受診していたが、その後、医療機関にかかることは無かった。現在は、就労移行支援事業所で軽作業を行ない、作業工賃は、月に2千円程度。

◆結果 障害認定日(20日に達した日) 障害基礎年金2級決定

障害年金請求のために、5年ぶりに児童精神科を受診したということでした。この方のように、知的障害で特に薬の処方の必要が無い場合は、何年も受診をしていないことも多いです。受診していない期間が長い場合は、場合によっては複数回の受診(新たな検査等)が必要な病院もありますし、20歳の誕生日頃に受診できるように前もって病院を予約し、近況等をしっかりと医師に伝えることが大切ですね。 20歳に達する日を待って、予め用意していた書類をすぐに提出、受理され、スピーディーに手続きが完了してよかったと仰っていただきました。

◆ポイント

知的障害については、発症日は「生年月日」となり、初診日も初めて診療を受けた時期は関係なく、「生年月日」です。また、障害認定日は、「20歳に達する日(20歳の誕生日の前日)」となり、障害認定日の診断書としては、この20歳に達する日の前後3か月以内の現症日を記載していただいた診断書が有効となります。

【精神疾患の社会的治癒が3年9ヵ月で認められた事例(反復性うつ病)】

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精神的なご病気『うつ』

【精神疾患の社会的治癒が3年9ヵ月で認められた事例】

◆ご病名 反復性うつ病 30代女性

大学生の頃、気分の落ち込み、朝起きられない等の症状で学内の心療内科を受診起立性調節障害とうつ状態と診断をされ、在学中は時々服薬。就職を機に引っ越しをし、一度地元の心療内科を受診するも1回で終診。その後はフルタイム勤務を継続。その間スキルアップのための転職もした。最後に精神科を受診してから3年9ヵ月間経過後、職場の人間関係のトラブル、嫌がらせなどで強い落ち込みなどがあらわれ、病院を受診。この時、初めて「うつ病」と診断をされる。

◆結果 事後重症 障害厚生(共済)年金2級決定

3年9ヵ月間、全く病院の受診歴、服薬もなし。その後はフルタイム勤務を継続。その間スキルアップのための転職もした。という話から、その間を「社会的治癒」として申し立て、初診日は働いてからの職場の人間関係で受診をした「障害厚生年金」で請求をし、認められました。

◆ポイント

過去の精神科受診のところを初診とすると大学生であったため基礎年金となるケースでした。基礎年金と厚生(共済)年金では、同じ2級でも金額がかなり変わります。 厚生年金で2級がついたことで、気持ちに余裕ができ、自立に向けての一歩も少し前向きに考えられそうですと喜んでいただけました。